伏見稲荷大社 神さまのお使いの狐たちと「朱色のトンネル」千本鳥居
京都市南部、伏見の地に鎮座する伏見稲荷大社。
日本全国に、稲荷大神(いなりおおかみ)を祀る稲荷神社が数多く存在しますが、この伏見稲荷大社は、その頂点に立つ稲荷神社の総本宮です。
祭神の稲荷大神は、商売繁昌・五穀豊穣の神さまで、特に、商売をされている方に大人気です。
また、伏見稲荷大社は、全国の数多くある神社の中でも知名度、参拝者数はトップクラス。
初詣の参拝者数では、例年、上位にランクインし、関西の寺社の中では住吉大社(大阪市)と1位を競います。
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朱色に彩られた境内にたたずむ狐たち
さて、伏見稲荷大社の境内は、あらゆる社殿が朱色で統一されています。
巨大な一番鳥居から、楼門、外拝殿、本殿が一直線に並んでいますが、全てが鮮やかな朱色。
厳かさ漂う境内で、まずは、本殿へ向かい参拝を。
本殿への参拝を終えたら、改めて、境内を見回してみましょう。
あちこちには狐がいることに気づかれると思います。。
大鳥居の横、楼門の脇、拝殿の左右など、いろいろな場所に狐が座っています。
この狐たちは、稲荷大神のお使い。
狐とはいうものの、野にいる普通の狐とは違います。朱色の前掛けをした白狐で、「キリッ」とりりしい目元。
神の使いと言うにふさわしい神聖な雰囲気がありますね。
それぞれの狐の表情や仕草は異なり、また、玉や鍵などいろんなものを口にくわえていたりします。
どこにどんな姿の狐さんがいるのか、境内をあちこち巡って探してみましょう。

「朱色のトンネル」千本鳥居
さて、この伏見稲荷大社の境内は、本殿の周辺だけではありません。
実は、本殿の背後にある稲荷山も神社の境内の一部。
稲荷山は、稲荷大神が降臨した場所とされ、古くから信仰の対象とされている神聖な山です。
本殿から奥へ進むとまず目に入るのが、朱の鳥居が狭い間隔でずらりと並ぶ「朱色のトンネル」。
これが、伏見稲荷大社のシンボルともいえる、千本鳥居です。
鳥居の間隔は、小さいところでは10cmぐらいしか空いていません。
無数の鳥居が延々と続く不思議な空間。なんだかタイムスリップした気分になりそうです。
なお、千本鳥居は、日本人の参拝者だけでなく外国人にも大人気のスポット。日中は大勢の人がここを訪れます。
そのため、千本鳥居の神秘的な雰囲気を十二分に味わうには、人の少ない早朝に訪れるのがGood!!
それぞれの鳥居には、奉納主の名前と奉納された年月が記されています。
商売繁昌の神社らしく、会社から奉納された鳥居が多いですね。
最近奉納された鳥居もありますが、こんな狭いところにどうやって新しい鳥居を入れたのでしょう?
いろんな意味で不思議さ満載のスポットです。

お山めぐりの起点、奥社奉拝所
千本鳥居を抜けると少し開けた場所に出ます。
ここが、稲荷山を拝む奉拝所の1つ、奥社奉拝所です。
聖なる山、稲荷山には、長い階段を上って山頂まで参拝することができますが、この稲荷山参拝の起点が奥社奉拝所。
なお、稲荷山の参拝は、一名、「お山めぐり」とも呼ばれます。
現在の地に社殿が整備されるずっと昔から行われてきたもので、あちこちに点在する古い祠に参拝しながら、稲荷山の山頂を目指します。
大人の足なら、お山一周1時間半~2時間ぐらい。
ちょっとした山登りになりますので、お山登りもされる予定なら、歩きやすい靴でお稲荷さんを訪れましょう。

参拝を終えたら裏参道をぶらぶらと
たいていの神社では、最寄り駅からの表参道沿いにいろんなお店が並んでいることが多いのですが、伏見稲荷大社ではちょっと異なります。
伏見稲荷大社に一番近い駅はJR稲荷駅で、この駅のすぐ前から本殿へ向けて表参道が延びています。
でも、この表参道沿いにはお店が全然ないのです。
一方で、少し離れたところにある、京阪電車の伏見稲荷駅からも裏参道(神幸道)と呼ばれる道が本殿へ向かって延びています。
こちらの道には、表参道と違い、その両側にお店がずらり。
お稲荷さんに参拝した後、お時間あるなら裏参道をぶらぶらと歩いてみましょう。
食べ物屋やお土産屋が並ぶ裏参道、何かおいしいものを食べながらのお土産探しが楽しめます。

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