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嵯峨野 のどかな風景の中でのんびり楽しむ古寺・名刹巡り

散策コース:京都(5))

嵯峨野とは、一般には、桂川の北、小倉山の東に広がるエリアを指します。

平安時代、嵯峨野は平安京の西の郊外にあり、また、都から適度な距離にあったため、貴族たちの間では行楽地として人気であったそう。

都の大邸宅から、一族郎党が牛車や馬を連ねてここを訪れ、歌詠みや狩猟などをしながら連日楽しんだのでしょうか。

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嵯峨野の風景

また、嵯峨野の西にある小倉山は、「小倉百人一首」の名前の由来となった山です。

鎌倉時代の歌人、藤原定家が、小倉山の近くにあった山荘で百人一首を編纂したと伝えられています。

なお、小倉山の南の端には、嵐山公園(亀山地区)があるのですが、ここの展望台からの眺めは絶景です。

この展望台からは保津川を一望できます。さらに、保津川を渡るトロッコ列車や保津川下りの船を眼下に眺めることもできますよ。

展望台から眺める保津川

嵯峨野の古寺、名刹めぐり

さて、この嵯峨野の地は、さまざまな宗派のお寺があることでも知られます。

有名どころとしてまず名が挙がるのは、足利尊氏創建、京都五山第一位の天龍寺と、嵯峨天皇の御所を前身とする門跡寺院の大覚寺

しかし、このような大寺院だけではありません。

嵯峨野の各地には、ややマイナーながらも見どころの多い古寺・名刹が点在しています。


なお、嵯峨野のすぐ南には、京都を代表する観光地、嵐山があります。

渡月橋のすぐ北にある天龍寺の周辺はたくさんのお店が並び、また、外国人観光客にも人気の竹林が広がるなど、1年を通して大勢の人で賑わっています。


しかし、嵐山から北に向かい、東西に延びるJRの線路を越えると、にぎやかな雰囲気は一変。

のどかな風景が広がる中、お寺巡りをしながら、のんびりと散策を楽しめます。

では、「のんびり散策」にぴったりな、嵯峨野の名刹をいくつかご紹介しましょう。


<常寂光寺>

小倉山中腹にある日蓮宗のお寺。

山の傾斜地に建てられたお寺の境内からは嵯峨野の風景を一望できます。


境内には、仁王門、本堂、多宝塔など、建築年代の古い建物が残ります。

特に多宝塔は、国の重要文化財の指定を受けた貴重な文化財。均整の取れた姿が美しいです。


常寂光寺は、境内一面に広がる紅葉でも有名です。

秋はもちろん、若紅葉と苔で境内全体が緑に覆われる春~初夏もおすすめの季節です。

常寂光寺

<二尊院>

小倉山の麓にある天台宗の寺院で、山号は「小倉山」。

常寂光寺と同様、こちらも紅葉の名所として知られます。


ご本尊は、寺名の由来ともなっている、本堂に安置された釈迦如来立像阿弥陀如来立像(ともに国の重要文化財指定)。

2体の如来像が並び立つ姿はなかなか珍しいですね。

二尊院

<清涼寺>

浄土宗のお寺。釈迦如来像をご本尊とすることから、「嵯峨釈迦堂」とも呼ばれます。

入口に立つ大きな仁王門が目印。


清涼寺のご本尊の釈迦如来立像(国宝)は、インド→中国→日本と伝わったとされ、ついた名前は「三国伝来の釈迦像」。

ただし、実際には、北宋時代の中国で作られたものと言われています。

像の内部から、五臓六腑(内蔵)を模した貴重な納入品が発見されたという、大変珍しい仏さまです。

日本に伝来した後、各地にこの仏像の模造品(コピー像)が作られたことでも知られます(例えば、西大寺本堂安置の釈迦如来像など)。


なお、ご本尊の開扉は期間限定。開扉期間に合わせて霊宝館(宝物館)の特別公開もされています。

霊宝館では、清涼寺のもう1つの国宝仏像、阿弥陀三尊が安置されています。

清涼寺へは、ご本尊の開扉時期に合わせて訪れるのがおすすめです。

清涼寺

上にご紹介したお寺の他にも、嵯峨野には、なかなか個性的な寺院も存在します。

例えば、祇王寺

茅葺きの草庵の前に広がる苔庭が見どころの1つ。まさに「緑のじゅうたん」です。


また、清涼寺の近くにある宝筐院もおすすめ。

ここは、室町幕府二代将軍、足利義詮の菩提寺です。

境内の北朝側の将軍である足利義詮の墓所の横には、なぜか、対立する南朝の忠臣、楠木正行の首塚。

北朝と南朝の主要人物のお墓が仲良く並ぶ、なかなか不思議な光景です。

宝筐院墓所・首塚

のどかな風景が広がる嵯峨野の散策は、時間を気にせず、急がずのんびりと。

ご自分のペースで、嵯峨野の古寺・名刹巡りをお楽しみください。

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スポット情報

<常寂光寺>

住所 京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
最寄り駅 (JR嵯峨野線)嵯峨嵐山駅 徒歩15分
(京福電鉄嵐山本線)嵐山駅 徒歩20分
拝観時間 午前9時~午後5時 年中無休
拝観料 大人・大中高生500円 小学生200円
ホームページ 常寂光寺

<二尊院>

住所 京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
最寄り駅 (JR嵯峨野線)嵯峨嵐山駅 徒歩20分
(京福電鉄嵐山本線)嵐山駅 徒歩25分
拝観時間 午前9時~午後4時半 年中無休
拝観料 大人・大中高生500円 小学生無料

<清涼寺(嵯峨釈迦堂)>

境内拝観自由
住所 京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
最寄り駅 (JR嵯峨野線)嵯峨嵐山駅 徒歩7分
(京福電鉄嵐山本線)嵐山駅 徒歩10分
拝観時間 午前9時~午後4時 年中無休
(4月、5月、10月、11月は、午前9時~午後5時)
本尊開扉期間 各月8日の午前11時以降と、4月、5月、10月、11月
霊宝殿特別公開 4月、5月、10月、11月
拝観料 (本堂拝観料)一般400円 中高生300円 小学生200円
(本堂・霊宝殿共通券)一般700円 中高生500円 小学生300円
ホームページ 清涼寺(嵯峨釈迦堂)

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